カップリングがないからどう分類するべき??となっていますが今度はヴィーくんに触手に襲われてもらいました。
拙作、めいどめいくミックスパイの触手くんの改良型、名前はフランソワですが話の中で一回もでてこないので忘れてください。
ひとつ前に投稿している、君には理解しがたいことの後日にあたる話なのでヴィーくんはもう疲れ果ててますねこりゃ。
もうちょっとスクロールお願いします。
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「んくっ……ん……」
とろ、と喉奥を甘露が流れていく。
ビタミンっぽい粉っぽさのある、そう、たとえるなら子供用の風邪シロップのような甘さ。
喉を伝い、胃に辿り着いて少しすると腹の奥にぽっと熱が灯る。
「んん……」
じれったさに太股を擦り合わせると、その内側のやわい肉沿いに透明な液が伝い落ちる。
普段はタイツで覆われたそこは、部分的に破けてしまっていて所々素肌が覗いていた。
それは中にしまわれた下着も同じで、あらわになったその場所に太いぬらぬらとした触手が入り込んでいく。
「あっ、待っ……んんん~っ……!」
ぱち、と視界が瞬くのを感じながら、大きく背を仰け反る。
しかし彼を支え、つり上げている触手の束は身じろぐことなくヴィダの抵抗を受け止めた。
「あっ。ぁぁっ……や。ぁっ。あっ。あっ……んぅぅっ……」
大きくはだけられた胸元にも細かに枝分かれした、いそぎんちゃくのようなそれが吸い付き、なんともいえない刺激を与え続けている。
「はっ、あ、っ……オレ、なか……弱いからぁ……っ……も、いい、だろ……っ」
いやいやをするように頭を振るが、ヴィダの中を好きに蹂躙しているその動きが弱まることはなく、何度目かの絶頂をもたらされて声もなく果てる。
疲れた。
とにかく疲れた。
「ぅあ……あっ…ん……んー……」
唇にくちくちと粘液を伝わせたつるが触れ、促されるままに口を開く。
舌が絡められ、甘ったるい液が何度も注がれる。
「ん、んぅ、ん……んん」
ぬるぬるとした感触がきもちよくて、舌の側面も、前歯の裏側もこすこすと擦られていくと、徐々に体に熱が宿りはじめてしまう。
もう何度もこれの繰り返しで、もう熱も出ないというのに陰茎に吸い付いた触手は離れる様子もなく。
ちゅうちゅうと吸い上げては、ちろと先端を舐め上げ、細い糸のような先端が蜜をもとめて内部へ潜り込んでくる。
「ああああっ……!や、ぁ、あっああっ……!あ、でない、でないってばぁっ……」
どれだけ言葉をかけても異生物に伝わることもなく、この生物の管理者か、異変に気付いた誰かが来るまではこの拷問にも思える快楽が延々と続く。
もともと持久力は低いヴィダなので、こうなってしまっては自力ではどうにもならない。
一度は触手を何本か切り落とすことに成功していたが、足を取られてから仕返しとばかりに中へと直接、催淫作用のある液を注ぎ込まれてしまい、そこからはもうだめだった。
「あ……っぅ……」
力を無くした陰茎の中からつるが抜かれるも、やはりそこからは何も出てこない。
ぐったりとしているヴィダの反応につまらなさを抱いたのか、触手は彼が一番反応する箇所に集中して潜り込むことにしたようだ。
「ぁっ……あ、ああ……やだ、や……っ」
とろ、と入り口にあの液が触れる。
だめだそれは。気持ちよくなってしまうから。だからいやだ。やめて。やめて。
塗らないで。注がないで。はいってこないで。
「あ、っんんんん~~~っ……!」
液を注ぐ触手以外にも、何本も入り込んではヴィダが乱れるようにと好き放題に中を擦る。
すっかり彼の好きなところを把握しているそれは、ぐちゅぐちゅと大きな音をたてながらぐりっとそこを抉り、押しつけては出し入れする。
「あっあっ、あっ、あっ……っああっゃだ、やだ、きもぢぃ……っや、ああっ」
声の出し過ぎで声も枯れ、涙と混ざってひどい有様で声を上げる。
この先三ヶ月はなにも出なくなりそうだ、と浮ついた頭で思っていると、ギターの一番低い音を鳴らしたときのようなびいんとした刺激が、下肢に走る。
「あ、いく、いく、いっちゃ……いっちゃう……ぁ、ああ……あああ……ッ~~!」
そこで、胃からなにかがこみ上げて盛大に吐いた。
液体しかないものの、一度吐いたらさらに吐こうと肩に力が入る。
口元を手で押さえたくとも触手が邪魔してままならず、なんとかこらえようとするも全然おさまらない。
びしゃびしゃと床に叩き付けられる液と、止まらないえづきにようやく全身を暴力的に支配していた快楽がおさまり、かわりに猛烈な殺意が沸いた。
「やめてって言っても、許さないからな……」
身をよじり、肩を外して拘束から逃れると落とされていた衣服からナイフを取る。
戦いた様子の触手の前にゆらりと立つと、ぶつ切りだとヴィダはその生物に斬りかかった。
……………………
…………
「うわどうしたの!?」
「あの……温室でまたアレが暴れてたんで。シャルロットを呼んでもらえますか」
「あ、ああ、ちょっと待ってな。ていうか君も顔真っ青……わあ!倒れた!だ、誰か-!!救護班を呼んでくれ!」
なんとか庭園から出て、外にいた人に助けを求めたヴィダはそこで力尽きた。
「……」
次に目が覚めると、そこはまっしろな部屋だった。
「あ、起きましたね」
この支部には珍しい褐色肌の少年。確か、シャルロットの助手だったか。
名前を思い出せず、声をかけようとして盛大に咳き込む。
「喉やられちゃいました?ええっと、トローチは……嫌ですよね。あれと同じ味しますもんね。じゃあ粉にしましょう。はい。ゆっくり飲んでくださいねー」
声の抑揚が乏しく、丁寧ではあるがどこか機械的な印象がある。
シャルロットの手伝いをする人間は、大人も子供もこういった人物が多い。
手渡された粉薬は、墨汁の味がした。
「うえっ。まず」
「声は出るようになりましたね。結構」
「シャルロットは?」
それでも痛む喉を押さえつつ尋ねると、彼は乏しい表情をそのままに淡々と答える。
「温室の片付けをしたあと、報告と始末書を書きに上の人に連れていかれましたよ。あの様子じゃ、しばらくはお説教じゃないでしょうか。やりすぎですからね。仕方ないです。では、はいこれ。袋に服用のタイミングは書いてありますのでお大事にどうぞ。あなたの他にもやられた子がいるんで、オレはこれで失礼します」
まるで台本が用意されているかのようになめらかに、抑揚なく話すと彼は一礼して部屋を出ていく。
渡された薬の殆どが漢方薬と軟膏だった。
著しく削れた体力の回復と、傷を塞ぐ外用薬、それから喉飴と頓服用に先ほどの粉薬も入れてくれたようだ。
さて帰ろう、と体を起こそうとして違和感に気付く。
全然足に力が入らない。
「あれ……」
ここは応急処置用の部屋なので、用が済んだら出なくてはならないのだが……これでは立つこともままならず、なんならトイレにも行けないと内心で焦っているとコンコンとノック音がした。
そして、「失礼しまーす」という聞き慣れた声。
「あ、ヴィーくんいたいた」
「え。なんで」
現れたのはのほほんとした顔の、いま一番会いたくない人の姿。
久方ぶりの『奉仕』の仕事が入ったので、ついでに支部まわりの仕事を片付けると一週間、彼を組織の長に預けていた。
だから居ることは驚かないが、よりによって何故いま此処に来たのか。
そこで先ほどの少年の言葉を思い出す。
(あー。そうか。上の人にシャルが連れていかれたってことは……)
きっとボスに話がいった際に、クリスの耳に入ったのだろう。
であれば、心配した彼が来るのは至極当たり前だ。
当たり前だが……彼にはこんな情けない姿は見せたくなかったと俯く。ましてやあの時の醜態をおもうと尚更だ。ヴィダがどんな仕事をしているかを彼は知っているが、それでもクリスの前では格好よくて頼れる自分でありたいのだ。
「大変だったねえ。暴走した動物を押さえこんだって聞いたよ?」
「え?」
「肩も外れちゃったって。切り傷とかは無いって聞いたけど……本当に大丈夫?頑張ったんだねえ」
そっと顔を覗き込まれ、頭をよしよしと撫でられる。
その途端、じわ、と涙が滲んで慌てて目をぎゅっと閉じた。
「だ、大丈夫。特に怪我してないし」
「ならいいんだけど……なにか食堂であったかいものとかもらおうか?」
「いや、いい」
クリスの気遣いに、かぶりを振って断る。
それより、と彼の腕に抱きつくと嗅ぎ慣れた香りがふわりと鼻腔に入ってきて、ようやくヴィダの体にこもっていた余分な力が抜けた。
ずっと緊張していたのか、と自身の様子を分析しながら、すり、と頬を寄せる。
「……えっと、腰打っちゃって。歩くと痛いから、部屋まで運んでほしい……かも」
「うん、わかった。荷物はこれで全部?」
「ん。薬は自分で持つ」
治療の過程で簡易な服を着ているヴィダならば、クリスだって持てるだろう。
腕を伸ばすとそっと抱えてくれた。
「わー、ヴィーくんかるーい」
「普段は持てないもんね、あんた」
「そうなんだよねー。ふふ、嬉しい」
散々な目にあってばかりだったけれど、思いの外いいことがあったとご機嫌な調子でヴィダはクリスの胸元に頭を預ける。
それはそれとしてシャルロットはあとでシメようと心に決めて。